現実の蟹工船
本作のイメージで、奴隷労働の典型として挙げられることが多い「蟹工船」であるが、実際には乗船する労働者には十分な賃金が支払われていた。 「脱獄王 白鳥由栄の証言」(斎藤充功)において、白鳥由栄は収監以前に働いていた蟹工船について「きつい仕事だったが、給金は三月(みつき)の一航海で、ゴールデンバット一箱が七銭の時代に三五〇円からもらって、そりゃぁ、お大尽様だった」と述べている。当時の超エリートであり高給取りと言える大卒公務員でさえも初任給70円ほどであった時代、食住が供与されることを考えあわせると、3ヶ月間で350円というのは決して不当に安い賃金ではない。
再脚光
作者の没後75年にあたる2008年、新潮文庫『蟹工船・党生活者』が古典としては異例の40万部が上半期で増刷され例年の100倍の勢いで売れた。5月2日付の読売新聞夕刊一面に掲載。読者層は幅広いが、特に若年層に人気がある。毎日新聞等では、日本共産党党員が近年増加しているのは蟹工船等の影響もあるのではないかと論じられた。2008年の新語・流行語大賞で流行語トップ10に「蟹工船(ブーム)」が選ばれた。
蟹工船にあらすじ
カムチャツカの沖で蟹を獲り、それを缶詰にまで加工する蟹工船「博光丸」。それは、様々な出稼ぎ労働者を安い賃金で酷使し、高価な蟹の缶詰を生産する海上の閉鎖空間であり、彼らは自分達の労働の結果、高価な製品を生み出しているにも関わらず、蟹工船の持ち主である大会社の資本家達に不当に搾取されていた。
情け知らずの監督者である浅川は、労働者たちを人間扱いせず、劣悪な環境の中で彼らは懲罰という名の暴力や虐待、過労と病気(脚気)で次々と倒れてゆく。初めのうちは仕方がないとあきらめる者や現状に慣らされた者もあったが、やがて労働者らは、人間的な待遇を求めて指導者のもと団結してストライキに踏み切る。
しかし、経営者側にある浅川たちがこの事態を容認するはずもなく、海軍が介入して指導者達は検挙される。国民を守ってくれるものと信じていた軍が資本家の側についた事で、目覚めた労働者たちは再び闘争に立ち上がった。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
現実の蟹工船について調べてみました。
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